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TRANSCRIPT
前回のレッスンではExamples ExplorerのDevice partitioningのサンプルを用いて
回路を複数台のHILデバイスに分割する方法について説明しました
回路を異なるHILデバイスに分割するために使用した2つのコンポーネントは
Device MarkerとDevice Couplingでしたモデルの信号処理部分を分割するためには
Model partitioning→Device Partitioning→Signal Processingサブライブラリにある2つのコンポーネントを使用する必要があり
それらはSignal Device Marker と Device Transitionです
Signal Device MarkerはDevice Markerと同じ機能を持ち
唯一の違いはそれらを接続できる場所です
Signal Device Markerはモデルの信号処理部分に接続されElectrical Device Markerは回路の電気部分に接続されます
ご覧のとおりSignal Device Markerのすべてのプロパティは
Device Markerコンポーネントのプロパティと同じです
つまりセットアップ時にHILデバイスを構成するために1つのDevice Markerだけを使用することができます
このコンポーネントの詳細については
電気回路デバイスのパーティショニングのレッスンを参照してください
Device Transitionコンポーネントは複数台のHILを使用するモデルで異なるHILデバイスで動作する
コンポーネント間のデータ転送を管理します入力と出力の実行速度は異なる場合があります
異なるデバイス上で動作する2つのSignal Processing回路がデータを交換するためには
Device Transitionコンポーネントを使用して以下の図のように接続する必要があります
Device Transition コンポーネントは1つの実行レート分の通信遅延が発生します
Device Transition コンポーネントのプロパティはinitial valueとexecution rateです
initial valueとはシミュレーション開始時の出力信号の値です
execution rateの値は同じ回路の他の信号処理コンポーネントと互換性がなければなりません
その値はその回路で最も速いexecution rateの倍数でなければなりません
execution rateは最大4種類まで設定できますがいずれも基本シミュレーションタイムステップの倍数である必要があります
回路のexecution rateを指定したくない場合は代わりにinheritと入力すると
コンポーネントが入力を受けているコンポーネントのexecution rateに一致するように割り当てられます
これでデバイスのパーティショニングに必要なコンポーネントは全て揃いました
モデルをコンパイルしてロードしましょう
マルチHILセットアップの各HILデバイスの設定を割り当てられると
1回のクリックでモデルをコンパイルしロードすることができます
ここで1台のHILから構成されるモデルと複数台のHILで構成されるモデルで実行手順は全く同じで追加手順が無いことがわかります
ご覧のとおり、コンソールのコンパイル処理は
ID 1のデバイスから順に3つのHILデバイスすべてに対して行われます
ではDevice Partitioning SCADAパネルを開きシミュレーションを実行してみましょう
ご覧のとおりシミュレーションが実行されていますモデル設定ではセットアップの各HILデバイスに
アナログとデジタル出力を設定する項目があることがわかります
またCPU使用率を監視するためにセットアップでHILデバイスのCIOモニターを使用できます
この例で使用している3つのHILデバイスすべてについてユーザーとシステムのCPU使用率を見ることができます
ご覧いただきありがとうございました